【凡人のトリセツ|8】可能性を残す人ほど人生が進まなくなる理由|決断を先延ばしにする脳の仕組み

“可能性”

って、いい言葉じゃないですか。意味も「物事が実現できる見込み」ですし。

なので、多くの人は可能性を1つの基準にして選択するんですが、

この可能性、実は凡人にとっては非常に恐ろしいものだってこと、思った以上に理解されてないんですよね。

 

実は、ほとんどの凡人は “静かに可能性に殺されている” という現実に気づいていないんです。

 

なので、今日はこの“可能性”について、人間の仕組みをもとに解説していきます。

可能性を捨てられない理由

可能性とは、物事が実現できる見込み のこと。

「可能性がある」って聞くと嬉しくなりますし、「可能性はない」って聞くと悲しくなります。

そもそも、人間の脳って可能性というものが大好きなんですよね。
というよりは、「確定して可能性が閉じること」を嫌います。

 

何かを選ぶということは同時に、何かを選ばない、ということでもあります。

何かを選ぼうとすると、脳の中では

・損失が確定する
・自己評価が確定する
・取り戻せない状態になる
・現実を見ないといけなくなる

といったことがバーッと駆け巡ります。

とにかく、損をしたくない、正しくありたい(間違えたくない)、後悔したくない、向き合いたくない、といった心理が強く働き、

選ばずに可能性を取っておく

という決断をしやすいのが普通の脳です。
可能性を残しておいた方が楽だし、リスクもありませんから。

飲食店でメニューに悩む人も同じで、2つのメニューで悩んでる人の頭の中って

・美味しくなかったらどうしよう…
・あっちの方が美味しいかも…

という感じですよね。
決めてしまったら、上記のリスクを受け入れないといけない。それがイヤだからずっと決められないんです。

 

一見、可能性を残ることは良いことに見えるかもしれません。

しかし、蓋を開けてみると全然そうではないんです。

というのも、可能性を残そうとすると

・蓋然性の低い可能性も捨てられない
・可能性の%がどんどん下がっていく

ということが起きてしまうんです。

蓋然性とは、確実性の度合い のことです。

蓋然性が高い = 可能性が高い
蓋然性が低い = 可能性が低い

という意味です。

凡人は“可能性”に殺される

「蓋然性の低い可能性」
→つまり、見込みの薄い可能性 のこと

みなさんは、「偶然芸能人と出会って、仲良くなって、付き合った妄想」を一度でもしたことがあるんじゃないでしょうか?

僕は何千回もあります。

「タイのカオサンロードでプライベートの有村架純と出会って、仲良くなって一緒に旅をする。」

という、それこそ可能性が0.0000001%くらいの妄想もしたことがあります笑

こんなの普通に考えたらあり得ないじゃないですか。

 

でも、可能性は0%じゃないですよね。

実際、世の中では芸能人と一般人の結婚報道もたくさんあります。

石原さとみ
新川優愛
相武紗季
木村文乃
櫻井翔
新田真剣佑
ディーン・フジオカ
阿部寛

などなど。、もちろん中には「いや、あなた一般人じゃなくね?」みたいな人もいるんですが、それこそ新川優愛さんのお相手は「ロケバスの運転手さん」で、新川さんからアプローチしてたわけじゃないですか。

そう考えたら、「自分ももしかしたら可能性あるんじゃ…」と思ってしまうのも当然ですよね。

 

限りなく0に近いんですが、0ではないんですよ。

 

この「0に近いけど0ではない、蓋然性の低い可能性」を人は捨てることができないんですよね。

さらに、可能性を残しておくということは「1つに絞れない」ということなので、特化することもできなくなります。

これは言い換えると、特定の選択肢の可能性を上げられない、ということなんですよね。

・サッカー選手もいいなあ
・野球選手も捨てがたい…
・バスケ選手だって可能性はある
・今ならテニス選手もあり得る

こうやって目指したい先を捨てられないと、それぞれに特化した練習はできなくなります。できるのは、すべてに通ずる基礎の体力や技術、身体操作くらい。

でも、もしも「バスケ選手に決めた!」となったら、そこからはひたすらバスケに打ち込めるので、バスケ選手になれる可能性はどんどん上がっていきますよね。

実際、NBAで活躍している八村塁選手もインタビューで語っていました。

勉強、友人、恋愛、家族を犠牲にして、青春時代をすべてバスケに注ぎ込んできたからこそ、彼は世界で活躍できているんですが、これは「早々に他の可能性を捨てた」ということなんですよ。

頭を使って活躍できる未来の可能性を
当時の友人と一生の友になる可能性を
青春時代を彩る恋愛ができる可能性を
家族との思い出を語る未来の可能性を

これらをすべて捨てて、バスケに打ち込んだ。もしも彼が上記の可能性を捨てられていなかったら、僕らは彼をテレビで見ることはなかったはずです。

他の可能性を捨てるからこそ、特定の可能性を上げられるんです。

可能性は“絞るから”上がる

ここでみなさんに理解してもらいたいのは、可能性というのは絞るからこそ上がるということです。

これは2つの意味があって。

1つ目は八村選手のように、選択肢を絞ればその可能性を上げられる、というものです。時間とエネルギーを1つのことに集中できるので、当然可能性は上がります。

ただし、あくまでも可能性を上げるだけであって、どれだけ特化しても100%にすることはできません。

事実、八村選手と同じように青春時代をバスケに捧げた人でも、バスケ選手になれなかった人はたくさんいます。

 

ここからが凡人の僕らにとっての大事なことなんですが。

たとえ可能性を絞った結果目標を達成できなかったとしても、その努力を無駄にしない方法はいくらでもあるんですよ。

たとえばバスケ選手を目指した例で言えば、

・毎日練習する習慣
・しんどいことを継続する耐性
・フィードバックを受けて修正する力
・チームで動くコミュニケーション能力
・体調管理・時間管理
・勝ち負けを受け入れるメンタル
・自分の限界を知る自己理解

これらは「目標を達成するために必要不可欠な要素」ですよね。

バスケ選手という目標は達成できませんでしたが、

・理想の夫婦関係
・理想の収入
・理想の人物像
・理想の体型

などなど、これからたくさんの目標と向き合うはずです。

バスケ選手になるためにしてきた努力は、そういった他の目標に当てはめればいいだけ。これは可能性を絞って特化したからこそ得られたものであり、選択肢を絞らなかったら得られなかったことなんですよ。

選択肢を絞る
  ↓
精度の高い努力ができる
  ↓
他のことに応用できる
  ↓
当時の努力を活かせる

これは「努力が報われる」というよりは、「努力を報わせる」に近いですね。

Aという目標は叶わなかったけど、
Aを叶えるためにした努力をBのために活用して、
結果としてBという目標を叶えられた。

 

可能性を残すことは、本質的には可能性を奪うことになる。
可能性を絞ることこそが、実は可能性を上げるために必要なこと。

 

この感覚を持っていると、可能性に殺されることはなくなります。

もちろん、可能性を絞ることは怖いことです。それが人間に元から備わっている仕組みなので。

でも、その仕組みはあなたの人生をより良く導いてくれるものではなく、あくまでも「生物として生き残るために備わった仕組み」であることを忘れないでください。

人生をより良くしていきたいのであれば、必要な仕組みは上手に利用し、不要な仕組みには振り回されない。それをしっかりと意識してみてください。