【凡人のトリセツ|9】お金を使うのが怖い人は、「減る」ことしか見ていない

お金が減るのって、怖いですよね。

「お金がある = 安心感が得られる」

これがほとんどの人の心境であり、だからこそみんな

・お金を使わない
・お金を貯める

という行為をベースに、日々を過ごしています。
この記事でも詳しく書いてますね。

あわせて読みたい
【凡人のトリセツ|6】貧乏人マインドの正体|損を過剰に恐れる「損失回避性」 「損失回避性」 他の記事でも取り上げていますが、とにかく厄介です。 人は「いかに損をしないか?」を重要視するので、損する可能性があるものは極力避けようとします...

手元のお金が減ると安心感が減り、それがストレスになります。
なので、極力お金は減らしたくない。

でも、人生はもっと良くしたい。

その結果、ほとんどの人が悪手を選びます。

 

「お金をかけずに(無料で)やろう」

 

この選択が、停滞と退化の人生を加速させていきます。

お金が持つ3つの価値

前提として、お金には3つの機能があります。

① 保存機能

1,000円は何年経とうが1,000円という価値であることに変わりはないですよね。
つまりお金を持っておくということは、「その分の価値を保存しておく」ということになります。

② 交換機能

お金は同等の価値の商品やサービスと交換することができます。
商品やサービスを得るために必要なツール、ということですね。

③ 尺度機能

あらゆるものはお金によって、同じ尺度の中で高低差で価値判断をされます。
お金は、それが価値があるものなのか、どれくらい価値があるのか、を判断するために必要なんです。

 

「お金をかけずに(無料で)やろう」という心理は、

「① 保存機能」の価値を保つために、
「② 交換機能」の価値を犠牲にする。

という手法なんですよね。

これは、心理的安全性を保つためにはとても合理的な判断です。

しかし、実際は悪手も悪手。基本的には選んではいけない手法です。

なぜか。

保存機能は「最悪を避けるため」にあるだけで、「より良くなるため」にはないからです。

(「損失を避けるため」というのは保存機能の活用ではなく、損失回避性によるものです)

 

お金はあくまでも交換ツールであって、お金自体が自分をより良い状態に導いてくれるわけではありません。

自分をより良く導いてくれるものを、お金を使って手に入れる。

つまり、お金の先にある商品やサービスがあなたをより良く導いてくれるわけですよね。

お金をかけないというのは、いってしまえば「自分をより良くしてくれる商品やサービスを手に入れない」と宣言しているようなもの なんですよ。

「お金を使う」という行為は、減っているのではなく「お金以外のモノに換えている」だけなので損失ではないんですが、この感覚を持っていないから、手元からお金が減ることを「損失」だと思い込んで、減らすことにブレーキがかかってしまうんです。

もちろん、何が自分をより良い状態に導いてくれるのか?という定義は人によって異なります。

たとえば僕であれば、自己投資(環境、情報、機会、時間確保など)は「僕の人生を良くするために必要なもの」だと解釈しているので、そこには可能な範囲で出し惜しみません。

ただ逆に、服や食、化粧品などは「僕の人生を良くするためにあまり必要でないもの」だと解釈してるので、あまりお金をかけないようにしています。

ここで大事なのは、

 

「自分の人生を良くするために必要なものにお金をかけないこと」が悪手である、ということです。

 

そのスタンスの人がより良い人生になれるわけがないですからね。だって、リターンよりもリスクを選んでいるわけですから。

正しいお金の使い方

お金には「正しい使い方」というものが3つあります。

① 使って良かったか?
② 使って増えたか?
③ 上記のために使ったか?

詳しく説明します。

① 使って良かったか?

これはの話です。

「お金を使ったことで、自分の心が満たされたかどうか?」が重要なんですよね。

感情や欲望をどれだけ満たそうと、心が満たされなければ意味がありません。感情や欲望を満たすためにお金を使っても、そこにあるのは短期的な満足感です。

逆に心を満たすためにお金を使うと、そこにあるのは長期的な満足感ですし、心を満たせば幸せになれるので、とても有効的な使い方です。

② 使って増えたか?

これは「リターン」の話です。

「お金を使ったことで、何かが増えたかどうか?」は必ず意識すべきことです。

お金だけではなく、時間、選択肢、視野、スキル、つながり、回復、信用など。適当に使うのではなく、「何を増やすためにいくら使うのか?」を考えて使うことが大切です。

③ 上記のために使ったか?

これは「姿勢」の話です。

基本的な考え方としては「使って良かったか」「使って増えたか」の2つを重視するんですが、

・心を満たそうとしたが、結果として満たされなかった
・リターンを得ようとしたが、結果として得られなかった

これはよく起こります。むしろこっちの方が多いです。

でも、これはいいんですよ。もちろん結果も大切ですが、そもそもこの姿勢がないとお金は有効活用できませんから。

 

これらがお金の正しい使い方なんですが、多くの人に足りていないのは

③ 心を満たすために、リターンを得るために、お金を使おうとしたか?

これがみんなできていないんです。

感情や欲望を満たそうとしている、リスクを恐れて使わない。だから満たされないし増えないんです。

お金は使ってナンボ

当たり前ですが、お金は使ってナンボです。
使わないと、自分をより良く導いてくれる「交換機能」を活かせないんですから。

ただし、だからといってポンポン使ってたら破産するじゃないですか。

なので、やるべきなのは

保存する金額を決めること
それ以外はより良く使うこと

定期的に見直しと修正をすること

この3つです。

まず、保存する金額を決めること。これがとても大切。

みんなここを決めていないから、「あるだけあるに越したことはない」と言って使おうとしなくなるんですよ。

たとえば、

・貯蓄は500万円を下回らない
・月の収支はMAX−5万円まで

みたいにして、上限を設定するんです。(ちゃんと必要額を計算した上で)

そうすれば、余剰金をちゃんと交換機能として使えるようになります。

 

守りながら、攻める。スポーツと一緒ですよ。
守り一辺倒、攻め一辺倒では勝てません。ちゃんと駆け引きをすることが大切です。

そして、状況によって支出は変わるので、その都度見直して、適切な金額に設定し直すことも大切です。

今手元にあるお金を守ることは大切です。

しかしその裏で、3つの大事なモノを失っていることは自覚しておいてください。

お金を使えば得られたはずのモノ
お金を使って得たモノを使って得られたはずの未来
お金を使って収入を増やせた未来

これらの超貴重な価値を、「怖いから、不安だから、安心したいから」という感情によって失っているんです。

その証拠に、頑なにお金を使おうとしない人。

みんな何ヶ月も何年も、停滞したままですからね。

人生が変わっていない、良くなっていない人は、お金の「交換機能」を積極的に活用してくださいね。

 

最後に、質問です。
お金を減らさないように生きてきた方々。

あなたの人生は、どんどん良くなっていますか?