『凡人のトリセツ』の1番最初のページに書いているのは、
凡人は、知ってて、できることを、やれない。
だからこそ、彼らは凡人なのである。
多くの人が
「健康になりたい」
「痩せたい」
「お金を稼ぎたい」
「恋人が欲しい」
「幸せになりたい」
「ストレスを減らしたい」
といった願望を持っているんですが、ほとんどの人は“なれる方法はすでに知っている”んですよね。
たとえば、
健康になれる方法は、
・睡眠を取る
・暴飲暴食をしない
・適度に体を動かす
痩せる方法は、
・摂取カロリーを減らす
・消費カロリーを増やす
・継続する
恋人をつくる方法は、
・人と出会う
・清潔感を整える
・コミュニケーション量を増やす
これらをちゃんとやれば健康にもなれるし、痩せられるし、恋人もつくれます。どれも、みなさんがすでに知っていた情報ですよね。「何を当たり前のことを…」と思ったんじゃないですか?
しかし現実は、みんな健康になりたい、痩せたい、恋人が欲しいとずっと言い続けています。
この矛盾が意味するところは、非常にシンプルです。
凡人に一番足りないのは、情報でもスキルでもない。“実行力”である。
ということです。
実行力、つまり「知ってて、できることを、ちゃんとやる」ことさえできれば、誰でも理想の人生を送ることができるようになるんですよね。
しかし、みんな実行できないんです。
凡人がそれでも実行に移さない理由
知ってて、できることを、ちゃんとやれば、誰でも今から目標を叶えることができます。
それはちゃんとみんな頭で理解しているはず。それでも実行できないのは、
1.今実行する必要がないから(状況)
2.やりにくい場所にいるから(環境)
この2つです。
「休日は昼まで寝ちゃうんですよね…」という言葉がありますが、これは言い換えれば「平日はちゃんと起きれている」ということです。
なぜ平日は起きれるのに、休日になると起きれないのか。
答えは簡単です。「仕事があるから」ですよね。
やらなきゃいけない状況なら、人はやるんですよ。
「今月中に100万円稼がないと家族が死ぬ。」という状況であれば、死に物狂いで100万円稼ぐはずです。寝てるヒマだったないでしょう。
僕みたいに「家だと仕事ができないけど、カフェだと作業が捗る」という人もいますし、周りの人が当たり前に早起きする環だと自分も早起きできる、のように、人は環境に大きく影響されます。
- 麻の中の蓬
- 墨に染まれば黒くなる
- 朱に交われば赤くなる
- 近朱者赤・近墨者黒
- 虱は頭に処りて黒し
- 悪木盗泉
- 悪所に近づけば、悪に染まる
- 魚は水に随う
- 類は友を呼ぶ
- 友を見れば人が知れる
- 悪友は身を滅ぼす
- 交わる木は倒れやすい
- 悪に近づけば善を失う水は方円の器に従う
- 水清ければ魚棲まず
- 風吹けば草木なびく
- 土壌が作物を決める
などなど、「人は環境に影響される」という意味を持つことわざをchatGPTで調べたらこれだけ出てきます。
やれる環境なら、人はやるんですよ。
なぜ環境と状況を整えないのか?
環境と状況を整えれば凡人もやります。でも、ほとんどの人は環境と状況を整えません。
理由は至ってシンプルで、環境と状況を整えたらデメリットが発生するからです。
簡単に言えば、「やらなきゃいけなくなるから」ですね。
「マジで簡単に月100万円稼げる方法」があったとして、それが本当に簡単ですぐできることであれば、100人中100人が必ずやります。
しかし、世の中そんな甘い話はありません。月100万円稼げる方法は、そのほとんどが地味で、面倒くさくて、時間と労力がかかります。「不確定の未来に向けた、長い時間の労力」の先に、ようやく月100万円の収入が手に入るわけです。
「知ってる、できる、でもやらない」
つまり、人は「不確定の未来に向けた、長い時間の労力」を嫌う生き物、ってことなんですよ。
これは不確実性回避、曖昧性不耐性、遅延報酬割引、即時報酬バイアス、損失回避性、失敗回避動機、認知的節約、エネルギー保存本能、希望的観測の温存、楽を求める生き物、などなど、それはそれは多くの元々備わった仕組みが働くからです。
環境と状況を整えてしまうと、不確定の未来に向けた、長い時間の労力と、目先の損失やリスクを“受け入れないといけない”
だからやりたくない、という感じです。
これ非常に厄介なのが、脳は学習する&現状維持を好むので、「環境と状況を整えなかった決断と経験」を学んでしまうんですよ。かつ、現状維持をするように正当化したり、変化させない思考を強めていくんですよね。
「環境と状況を変えても、上手くいかなかったら…?」
「環境と状況を変えなくても、今特に問題ないよ…?」
「環境と状況は、今変えない方がいいんじゃない…?」
こういう悪魔の囁きが日に日に強まっていくんです。
「どうすれば、〝今〟環境と状況を変えずに済むか?」
これが普通の人間の思考です。
「未来がどうか?」ではなく、常に「今がどうか?」で思考するです。基本的に人生ベースで考えようとしないんです。
だから平気で先延ばししちゃうんですよね。
凡人でも環境と状況を整えられる方法
ハッキリ言いますが、凡人は環境と状況を整えない限り、人生を変えることはできません。環境と状況を変えるのはマストです。
しかし、環境と状況を変えようとすると人間の仕組みがめちゃくちゃ邪魔してきます。本気で止めようとします。そして、ほとんどの人はそこで抗えずに負けていき、結局変わらずに人生を終わらせてしまいます。
じゃあ、どうすれば環境と状況を整えられるのか。
結論、ノリと勢いです。
即考・即決・即断・即行動。
変わらせない仕組みが働き始める前に「環境と状況が整う未来を確定させる」ことです。
コンサルを依頼して初月分を先に払うとか、退職届を提出するとか、引越し先を契約するとか、チケットを取っちゃうとか。
「その後どうするのか?」という思考は確定させた後に回して、とにかく「確定させること」を先にやってしまうんです。
そうするとどうなるかと言うと、もう確定した未来なので、その未来に合わせるように脳は考え始めます。コンサルを依頼した場合、どうやって費用を捻出するかを考えるし、退職届を提出した場合、次の転職先や失業手当を調べ始めるんです。
僕が大学を中退したときも、バリ島に移住すると決めたときも、どちらも「その後どうなるかは分からない」という状況でした。だけどノリと勢いで飛び込んだ結果、その決断が素晴らしい未来を呼び込んでくれました。

生存戦略の基本は適者生存です。
いかに環境に適応できるかどうかが生存率を高めます。
確定してしまったのであれば、そこに適応できないと生き残れない。だからこそ人も環境に適応しようとし始めるんですよね。
これも「仕組みを上手に利用する」という、凡人の立派な戦略なんですよ。
抗わず、利用する。
このスタンスこそが、勝てる凡人になるための基本戦略です。
環境に抗わず、環境を利用する。
状況に抗わず、状況を利用する。
仕組みに抗わず、仕組みを利用する。
欲望に抗わず、欲望を利用する。
本能に抗わず、本能を利用する。
争おうとするから上手くいかないんですよ。そうじゃなくて、上手に利用すればいいんです。
利用するためには、仕組みを理解しておかないといけないですよね。だからこのブログは『凡人のトリセツ』といって、人間に備わっている仕組みの原理と、その仕組みを利用する方法を紹介しているんです。
今人生が上手くいっていない人たちは、シンプルに仕組みを上手に利用できていないからです。仕組みに流されているか、抗おうとして負けているかのどちらかです。
そうではなく、そもそもの戦略を変えてください。理解して利用してください。
そのために、このブログをぜひ活用してください。
